知ってるつもり!今更聞けない! 「CRPの話」

CRP(C-反応性タンパク; C-reactive protein)は急性期タンパクの1つで細菌感染、急性炎症、癌等で血中で急激に増加します。CRPは肺炎球菌のC多糖体と反応、結合することから命名されました。

CRPの生体内における機能は、非特異的感染防御で細菌、カビの細胞壁に結合し、補体古典経路の活性化、および異物のオプソニン化(貪食細胞であるマクロファージ等に食べられやすくする)作用を有しております。細菌感染における血中CRP値は、感染後約12時間から急激に増加します。免疫グロブリンの中でも早期に産生されるIgMに比較しても、鋭敏な反応であり感染のごく初期の生体防御を担っています。

CRPの産生機序は右図の通りで、炎症、感染部位に集積した白血球から産生されたサイトカイン(主にインターロイキン-6)が肝細胞に到達し、そのシグナルにより肝細胞からCRPが産生されます。

動物にもCRPが存在し、チンパンジー等の霊長類、サル、犬でCRPが急性期タンパクとしての性状を示しますが、猫では急性炎症でCRPが上昇しません。また、ラットではα2-マクログロブリンが急性期タンパクとしての性状を有しております。