今も昔も「話を聞いて!」。~傾聴に必要な「カタルシス」とは?~

「俺の、俺の、俺の話を聞けェ~~~」、移動車中のラジオで聴いた歌を思い出しました。

「恋人に別れ話を切り出された強がりな男の歌」なのか、「妻と子供に相手にされないお父さんの歌」なのか、どちらだろうかとイメージしましたが、歌詞の内容からおそらく前者で、調べてみると「タイガー&ドラゴン」という歌らしいです。いずれにしても切ないというか、男の弱さというか、渦中の男が部屋の片隅で「体育座り」をしているのが想像できます。

「話を聞いて欲しい」という状況は、昨今のストレス社会に暮らす私たちに多分にある事で、それを癒すために世の男性であれば「女性」のいるクラブに行ってみたりとか、女性であれば「女子会」か?。昔だったら「井戸端会議」なんていうのもありました。

人はなぜ「他人に話を聞いてもらいたい」のか? それを理解するには「カタルシス」について知らなければなりません。「カタルシス」とは日本語で「精神浄化」とも言われ、心の中にため込んだ「言葉にできない」もやもやした感情を誰かに代弁してもらったり、自分で吐き出すことで自分が楽になる「心理現象」です。従って、人は他人に話を聞いてもらい、「カタルシス」を得ることで「癒される」訳です。

「カタルシス」効果による癒しは、コミュニケーションの適切な方法によって得ることができるので、考え方によっては日常的な「セルフケア」にも役立てることができます。

さまざまな「メンタルケア」の場面で、「カタルシス」を効果的に発揮させる「傾聴」が有効が手段ですので、医療、介護従事者にとっては、傾聴を実践することによって、患者様やご利用者様、そのご家族とのコミュニケーションを円滑にするツールとして取り入れることが可能です。