「自己と非自己」

私たちの環境中には生体内に侵入すると不都合な病原微生物が存在します。また、生体内でがん細胞や不要な細胞も発生します。そういった排除すべき病原微生物やがん細胞、不要な細胞等を「非自己」と認識し、保持すべき自分自身の細胞や組織を「自己」と認識します。

では、どうやって「自己」と「非自己」を認識するのか? そのためには目印が必要で、「非自己」と認識する目印を「抗原」といいます。免疫系は抗原を見つけると、それを排除しようとしますが、その認識を担うのが「リンパ球」です。「リンパ球」の表面には「非自己」を認識するレセプター(抗原受容体)があり、そのレセプターが抗原(非自己)に接触すると、その抗原を排除するシステムが備わっています。

「有益、有害な免疫反応」

免疫といっても、生体にとって都合のいい反応ばかりではありません。有益な免疫および有害な免疫の例を以下に書きます。

★有益な免疫反応

病原微生物、がん細胞等を排除する反応

★有害な免疫反応

アレルギー、自己免疫疾患、移植不適合 等

有益な免疫反応を促し、有害な免疫反応を抑えることが、免疫学の役割ともいえます。