夢の対談!②~有料老人ホームにおける言語聴覚士の今~

大塚鶴久(グラード浄心・栄東 施設長)と言語聴覚士G(グラード浄心・栄東)の談話レポート(全2回)

ファシリテーター:神保智一、石田敦子(グラード:作業療法士)

 

(神保)Q. STを受けられる頻度はどのぐらいですか?

GA. 介護保険制度では、リハビリは1単位20分とし、週6単位までの制約があります。120分で月~土曜日毎日リハビリが可能ということになります。しかし、理学療法や作業療法もリハビリですので、運動もしたいということになると毎日STのリハビリは行えないということになります。また、訪問介護で点数利用を要し、リハビリを行う事が可能な単位数がどの程度使えるかも、リハビリ頻度に関わってきます。

(石田)OTでは訓練効果が表れ、機能向上する方がいらっしゃる一方で、機能の維持や症状進行が緩和程度になってしまう方がいらっしゃいますが、嚥下機能の向上は見込めるのでしょうか?

GA. 食形態が向上される方はおみえになります。そのような方は意欲的であったり、指示をしっかり理解でき、効果的な訓練が行えるという傾向があります。過去の例では、トロミを使って召し上がっていた方が、トロミ不要にまで向上した方がいらっしゃいましたが、その方の場合、訪問の度に自主トレーニングとして宿題を出し、それを日常的に行っていただきました。自主トレは大切ですね。一方で、病院で経口摂取困難と診断された方は機能向上が難しいケースが多いです。

(大塚)Q.入居時に嚥下訓練や経口摂取を希望される方がいるが、どのぐらい期待に応えていくことができるでしょうか?

GA. 正直、食べられないと判断されたが、御家族が食べさせたいと希望される方への説明・対応が一番難しいと感じています。できる限り希望をかなえてあげたいと思うのですが…命に関わる行為なので慎重に対応しています。お楽しみ程度の摂取や味覚刺激を与えることは可能か主治医と相談して召し上がっていただきます。しかし、病院で経口摂取は難しいと判断されたり、日常的に喀痰吸引回数が多かったりする方は丁寧に説明し、経口摂取が困難な旨を理解して頂けるよう努めています。