夢の対談!①~有料老人ホームにおける言語聴覚士の今~
大塚鶴久(グラード浄心・栄東 施設長)と言語聴覚士G(グラード浄心・栄東)の談話レポート(全2回)
ファシリテーター:神保智一、石田敦子(グラード:作業療法士)
(神保)Q. 始めに、グラードコンセプトの1つに「充実のリハビリメニュー」とありますが、その中で言語聴覚士(以下、ST)はどのような事を行っていますか?
(G)A. 主に嚥下や高次脳機能障害に対するリハビリに関わり、対象者の機能・能力の維持を目的として訓練しています。もちろん、回復期のように厳しくリハビリをすることが適切と考えられる方には厳しくリハビリを行っていますが、「また怖い先生(私)が来た」と言われてしまいます(笑)。
(大塚)Q. 特に老人ホームのSTとしてどのような役割があると思いますか?
(G)A. 単にリハビリを行うというだけではなく、特に嚥下に関しては入居者様の食形態が適しているかどうかの見極めも行っています。STとして、私の知識や技術を介護スタッフに伝授・アドバイスすることも役割だと思っています。もう一つ大切なことは、リハビリを介してご利用者様に寄り添い、コミュニケーションの中から想いを感じ取ることを心がけています。そのご利用者様の想いが、より良いケアにつながるよう、多職種と連携を取ることも使命だと思っています。これは、グラードの「あるべき人生を常に想う」という理念を実践するための考え方の1つです。
(大塚)Q. 営業活動の中でよく質問されるのですが、利用者全員がSTのリハビリを受けることはできますか?
(G)A. 主治医の指示の下、機能や能力の状態からSTが必要な場合、ご本人様に意欲がある場合など、基本的にどなたでもSTの訓練を受けられます。グラード浄心・グラード栄東は住宅型有料老人ホームですので介護保険や医療保険を利用してリハビリを受けることが可能です。